弊校の今年度の新たな取り組みに「三者プロジェクト」という事業があります。物々しい名前ではありますが、ここにいう「三者」とは、「地域の企業」「地域の日本語教育機関」、そして私共ヤマト学園です。
本事業は、毎年全国の各地域から入学者を受け入れている弊校の特色を生かし、各々の地域から受け入れた学生を、弊校を卒業と共に、再度、各々の地域で採用にお悩みの企業様に、「地域を知り地域になじみのある外国人材」としてお返ししようという取り組みです。
とりわけ毎年多くの学生を迎えているのが沖縄地域です。本事業の目指すところにつき力強いご理解を賜りましたJSL日本アカデミー様(浦添市 島尻昇理事長)をはじめ、県内の日本語教育機関から、服飾系企業への就職を志す多くの学生を受け入れています。残念なことに、沖縄を含む地方都市においては、多くの外国人材を日本語教育機関が受け入れてはいるものの、いったん、進学という形で他の大都市圏へと出てしまうと、なかなか戻っては来ないのが現状です。
加えて、地域産業は今若い活力を必要としています。弊校とお付き合いを頂戴しております多くの企業の経営者様からお聞きする切実な声です。
ヤマト学園では、地域内の日本語教育機関と企業の間を取り持つことにより、地域に流入した外国人材を、弊校での技術習得を経て地域内に還流させることにより、地域の産業の伝統の維持、活力の下支えとなることを目指します。
そのような取り組みの最中、この度は沖縄県衣類縫製品工業組合代表理事である吉田康秀様には格別のお骨折りを頂き、同組合理事会にて弊校の取り組みにつきご説明の場を設けていただきましたこと、末筆ながら、この場を借りて厚くお礼申し上げますとともに、早速弊校の取り組みに関心をお寄せくださり、お招きを頂戴いたしましたパイプニット株式会社(うるま市)取締役会長大坪愼治様、並びに株式会社日進商会(那覇市)常務取締役鬼丸栄作様にも、重ねてお礼申し上げます。

学校法人ヤマト学園
ヤマトファッションビジネス専門学校
理事長 出井 康