1年生の色彩の授業では、まず基本的な光の性質を学びます。留学生の皆さんが、母国で化学や生物や物理の授業で学んだことがあるような内容かもしれません。日本語だと難しいですが、母国語にすれば、皆さん良く理解できましたか?
光と色の関係で、「混色」は基本になる学習です。
5月は、減法混色の三原色(マゼンタ、シアン、イエロー)の混色を、絵具で実践しました。
マゼンタとシアンを混ぜると青、マゼンタとイエローを混ぜると赤、シアンとイエローを混ぜると緑になりました。
三原色を混ぜると黒(暗い色)になるはずですが、なかなか黒にはならず、みなさん微調整を繰り返しました。
こちらは三原色(マゼンタ、シアン、イエロー)の絵具と白の絵具だけを使って、さまざまな色を混色し、塗りました。
それから、色には様々な植物や動物、鉱物から名前が付けられた、「慣用色名」があります。
こちらも絵具で色を作ってみました。
慣用色名には同じ系統の色でもたくさんの種類があり、例えばピンクや赤系の色でも、和色名だと「桜色」や「朱色」、外来色名だと「ベビーピンク」や「スカーレット」など、似ている色でも微妙に色味に違いがあります。
絵具の配分は理科の実験のように、絵具の量を少しずつていねいに混ぜて色をつくりました。
色彩の授業では1年を通して、色の分類方法や、体系化された法則、色が心理に与える効果、視覚的な効果、色の調和、ファッションコーディネートにおける効果的な配色を学んでいきます。